鼻の症状の診察=鼻水が出ているか、鼻が詰まっているかなどを、問診や視診で確かめます。のどの痛み、咳、疸、発熱などの症状が現れる前から、濃い鼻汁や鼻詰まりだけが長い間続いていてという場合には、蓄膿症などの疑いがあり、内科での風邪の処置に加え、耳鼻咽喉科の診察が必要です。ロの中をのぞく=咽頭粘膜が膨れて(腫れて)いるか、膿が出ているか、また扇桃腺が膨れているかなど診ます。
咽頭はのどの入り口あたりで、さらに奥は喉頭と言われています。そこで風邪のウイルスが繁殖すると粘膜が炎症を起こし、咽頭炎や喉頭炎になります。喉頭炎の可能性がある場合、ロの中を診るだけではなく、喉頭鏡という器具を使ってのどの奥まで診ることです。
扁桃腺が膨れている場合には、風邪ではなく、扁桃炎という病気です。扁桃炎はのどの痛みやのどが熱っぽくなるなど、風邪に似た症状が出ますが、風邪とは異なる処置をしないと治りません。ですから、ロの中の診察で見分ける必要があります。首の横の部分を触診する=首の横側にあるリンパ腺の位置を触り、リンパ腺が膨れていないか、痛みはないかを確かめます。リンパ腺が膨れて痛む場合は、風邪ではなく、リンパ腺炎という病気の可能性があります。リンパ腺炎も風邪と似た症状が出るため、触診で確かめる必要がある。