一般的にサイズを解りやすく考えながら、木綿針の先が0.7mm、絹針の先が0.5mmであることと比べて、受精卵細胞は0.2mmのサイズなのだと言うことから、着床して母体から養われるようになりますと、着床時に受精卵から何百本という絨毛が子宮内膜に伸びて、しっかりと根を張って栄養補給のパイプとして、分裂・増殖を重ねて、ごく初期の内は、まだ胎児とは言えない細胞群で、胎芽(たいが)と呼ばれます。そこで分裂・増殖を重ねた細胞が、胎芽から、顔・手足・骨・内蔵(解剖学的には、200種類の細胞で、脳・心臓・肺・肝臓・腎臓・脾臓の臓器・器官と血液・血管・骨・筋肉・神経の組織と目・耳・鼻・口・舌・皮膚などの感覚器官)に分化・形成されて、誕生時に、3兆個の細胞集合体として新生児となり、引き続き分裂増殖を重ねて、成人して60兆個の細胞集合体として人間の身体はできています。
その細胞内の創造能力は、その後の人間の生き方の『意味や価値観』を、細胞内情報としての心身的生体内環境の先天的なものと、細胞外情報としての心身的生活環境の後天的なものとに左右されていきます。
人間として生きていく意味や価値観には色々あります。『ひたすらに生きる』『巧みに生きる』『知らん顔で生きる』『わきまえて生きる』『ワガママに生きる』『より良く、より善く生きる』『静かに生きる』『騒がしく生きる』等、多くに分類できます。
偶然と解釈するしか仕方の無い既知知識力や判断力と、必然と解釈できる既知知識や判断力との差の中で、或る人は不可能と言い、別の人は可能だと言い、可能性に学問という道具も駆使しようとします。
ここに『出来ない』のではなく、『やっていないのだ』ということの違いが解ります。そうなのです。『やっていない』ということは『やり方が解らない』ことなのです。そのやり方を知るために、何ごとにも学ぶという手法があります。
これを読んで頂いている方々は、成人の方だと思います。ということはつまり、60兆個の細胞でできています。しかしその60兆個の細胞を意識して、休むことの無い細胞と休ませる細胞との協力方法をお考えになられたことが有りますでしょうか?
そうです!細胞の活用方法は、『今をどう考えるか?』から始まります。現在の記憶は間違いなく過去です。そして現在の『創造』は未来で、現在の今は『意識』なのです。どう意識するかは、何を意識するかによって違ってきます。その『何を意識するか?』別の言い方では、『何を考えるのか?』『どう考えるのか?』なのです。
『巧みに生きる』よりも『ひらすらに生きる』のか?『わきまえて生きる』よりも『より良く、より善く生きる』のかは、それぞれのライフマインドに依存するのかもしれませんが、少なくとも自分自身の細胞を、フル活用させたのか、させなかったのか?は、やりもせずに出来ないと言わないことと、やり方の知る努力を傾注させなかったことを考えるべきで、世の成功者とあなたには、違った細胞の持ち主ではなく、使い方の違いを知るべきなのです。