現代は、ある意味で心の一大転換期であると考えられます。
大脳生理学や分子生物学の領域で、捉えられた、心と脳の関係は、心は脳の中に在って脳の中に無いことを証明し、人間の生命現象を物理的に理解することに抵抗感が薄らいでいます。
日常のありふれた経験の中に潜んでいる知恵の財産は、今までと、同じ種類の注意や考え方を使ったのでは駄目なのです。それを今までの経験や考え方の中から引き出すためには、与えられた問題を解くだけでは駄目だということです。今までの知識だけでは接近出来ない現象に、発見の視線を注ぎ、今まではそうであっても、これからはそうでないという視線を加えることです。
新しい経験を、古い経験で翻訳することの誤りに注意しなければいけない。
新しい問題に誤りのない回答を得るためには、今までには気づかなかった考え方の、何を考え、どう考えるか?という意識をもつことです。その意識によって、今までに近寄ることの出来なかった道を開き、自分自身に心身の健康を手に入れることです。
時問という固に見えない捉えどころのないものを、目に見える正確な数値として表現しているのが時計です。そのように自分の目で観ることの出来ない生体内の色々な状態を観るために、多くの医療検査器具があります。
ところが時間の方は、皆さんお持ちの時計によって知る、捉えることが出来ます。しかし、生体内の色々な状態は、訪れられた病院や保健所等の医療検査器具を医師や担当者の目が観ています。そして貴方に理解出来ないという思惑から、その担当者の観た判断があなたに説明として伝えられます。結果として解ったような、もひとつ十分に納得のいかないままで終わってしまう。こんな感じ方を経験されたことはありませんか?
決して間違わない人間などはいません。しかし、起こったことと、まだ出来る、やらなければいけないこと、とを釣り合わせることを忘れてはいけません。
知り得たことを正すために、何が出来るのか、知り得た情報に合わせた計画を立て、それらを行動に移すこと、効率よく計画を実践することになりますが、完璧な結果が得られることを期待せず、今までと違った注意を使い、問題に対して、今すぐ出来ることから始めることです。
「考えが変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、信念が変わる。信念が変われば、人格が変わる。」ということです。