慢性関節リウマチでさらに陽性率80%以上で、ウイルスなどの異物(抗原)が侵入すると、それに対抗するタンパク質(抗体)が体内で産生されます。その主体となって働くのは免疫グロブリンG (IgG)と呼ばれるタンパク質で、ウイルスと結合して白血球が食べやすい形にしたりして、毒素を無毒化します。ところが、まれに善玉であるはずの免疫グロプリンGが抗原として働き、体内でそれに対する抗体が産生される、一種のアレルギーが起こることがあります。このとき、できる抗体をリウマトイド因子(リウマチ因子)と呼んでいます。RAテストは、血液中にこのリウマトイド因子が存在するかどうかを調べる検査です。免疫グロブリンGとリウマトイド因子が結合した固まりが血液中にできると、様々な病気の原因になります。その代表が、慢性関節リウマチです。リウマチで関節が痛み、はれ、やがて動かなくなってくるのは、この固まりが関節にひっかかって炎症を起こすからです。慢性のリウマチでは、RAテストで8 0%以上が陽性と出ます。しかし、ほかの病気でも陽性と出ることがあり、例えば慢性肝炎が発展した肝硬変では50%以上が陽性と出ます。
陽性(+)の場合、慢性リウマチ、肝硬変、慢性肝炎、ガンなど。