正常値5~15μU/mg以下(空腹時)。
糖尿病では分泌が減る。高血糖は糖尿病に特徴的な症状ですが、手術で胃を切除した場合、甲状腺機能亢進症、肝臓病など、他の原因でも現れることがあります。そこで糖尿病なのかどうかを最終的に診断するために行うのが、この検査です。
食後はだれでも血糖値が急上昇します。インスリンの分泌が正常な時は、食後、血糖値にあわせて血中インスリンも急上昇し、ブドウ糖の細胞への取り込みを促進します。その結果、血糖値は食後2~3時間で空腹時の値までスム—ズに下がって行きます。
糖尿病の場合には空腹時の血中インスリンは健康者と変わりませんが、肝心のインスリンを必要とする食後に、血中インスリンの上昇がわずかしかみられません。すなわち食後の血糖の上昇に比べて血中インスリンの増加が少ないのが糖尿病の特徴なのです。一方、肥満している人は空腹時も食後も血中インスリンが高いことが知られています。成人型(2型)糖尿病の患者さんには太っている人が多く、したgって血中インスリンがむしろ高い人もいます。数値が高い場合肥満、肝硬変、腎不全、インスリノーマ、クッシング症候群など。数値が低い場合は糖尿病。