血清カリウム、リン値が上昇すると腎不全。
電解質とは、ナトリウム(Na)、カリウム(k)、カルシウム(Ca)など、要は水に溶けたとき、電気をよく通す性質のミネラルを指します。ヒトの体は体重の約60%が水分でできています。その内訳は、細胞の内部を満たしている細胞内液が約40%、組織間液と血液からなる細胞外液が約20%です。これらの体液(細胞内液と細胞外液)には電解質が溶け込んでいて、神経刺激の伝達、筋肉の収縮、止血など、体の様々な生理作用に深く関与しています。健康なときは、必要に応じて電解質が排泄されたり、排泄がくい止められたりして、体液の電解質の濃度は常にほぼ一定に保たれているのです。だが臓器などに障害が起こると、特定の電解質の濃度に変化が生じます。慢性腎不全の時はナトリウムとカルシウムが低下、カリウム、リン(P)、マグネシウム(Mg)が正常値を上回る。