350万個以下は貧血。
酸素の運搬は、血液の持っている最も重要な働きの一つです。この役割を担っているのが赤血球で、赤血球内に詰まっているヘモグロビンという色素が酸素と結び付くことによって行われます。赤血球数は正常な状態では、ほぼ一定に保たれています。
赤血球数が中に350万個以上になると、貧血と診断されます。貧血の中で最も多い低色素性小球性貧血では、赤血球数とヘモグロビン量が同時に減少します。赤血球数だけが減少する貧血は、主にビタミンB12、葉酸の欠乏による高色素性大球性貧血です。ビタミンB12、葉酸はともに「造血ビタミン」と呼ばれ、正常な赤血球を作るのに欠かせません。このため、高色素つまり赤血球1個あたりの色素(ヘモグロビン)量が高いにもかかわらず、貧血が起こるわけです。まれに見られる真性多血症では、赤血球数が増大して血液がドロドロとした状態になり、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症を起こしやすくなります。
数値が低い場合、鉄欠乏性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血。
高い場合真性多血症。