8分を超えたら血小板の異常が考えられます。
正常値 1~3分(デューク法)
血小板や毛細血管の障害を調べる検査です。耳たぶに1mmほどの傷を付けて軽く出血させ、30秒おきに円形のろ紙を当てて血液を吸い取ります。紙に付着する血痕の大きさは時間とともに小さくなります。こうして血痕の直径が1mm以下になったときまでを出血時間とします。出血時間に影響を与えるのは、主として血小板の数と機能です。血小板は、血管壁が破れたときに傷口に凝集し、出血をくい止める働きをしています。このため、血小板の数が病的に減る血小板減少症や、個々の血小板の働きが低下する血小板無力症では、出血時間の延長が見られます。また、血小板以外の異常では、毛細血管の抵抗が減少してもろくなる遺伝性出血性毛細血管拡張症のときも、出血時間が長くなります。
耳たぶで出血時間を測るこの方法はデューク法と呼ばれ、同じことを腕で行う方法をアイビー法といいます。正常値は、デューク法で2~3分で、8分を超える場合は明らかに血小板や毛細血管の異常が考えられます。しかし、耳たぶがほてっているときなどには軽度の延長がみられますから、5分程度までなら心配いりません。数値の高い場合は、本態性血小板減少症、血小板無力症、遺伝性毛細血管拡張症などが考えられます。