血友病を100%発見できる。

PTT/APTTは止血機能の低下を見る検査で、特に血友病はほぼ100%発見できるため、血友病のスクリーニング(ふるい分け)に盛んに行われている検査です。血液を凝固させる因子には、怪我などの外傷による出血をくい止める外因性因子と、体内の炎症などによる内出血をくい止める内因性因子とがあります。PTTでは13種類の血液凝固因子のうち第VII・第IV ・第XI・第XII因子を活性化させる「部分トロンボプラスチン」という試薬を血液(血漿)に加え、凝固までにかかる時間を測定します。血友病は内因性因子のうち第VIIIまたは第IX因子が作られないために起こる病気ですから、その血獎は部分トロンボプラスチンによって十分に活性化されず正常な血漿に比べ凝固時間が延びるわけです。