体温は、脳にある体温調節中枢によって、普通は36度~37度に保たれていますが、日常生活では体温は意外に上がりやすく、様々な原因でこれ以上になることもあります。

だから、これと言った自覚症状がなく、何時もと同じように活動できるなら心配ないが、体の何処かに変調をきたした場合は、熱が上がります。細菌やウイルスなどの病原菌が体内に入って感染症をおこした時や、怪我などで体の組織が壊れた時などには、体温を高めて代謝を活発にし、病原菌や異物を体の外に追い私おうとするからです。これが発熱という現象で、体に超こった異変を修復するという目的に沿った反応と言えます。

急に高い熱が出た場合、誰しも驚くものですが、単に熱の高さだけでは病気の重さは判断できません。そこに潜む原因を突き止めることが、重要になってきます。

この中で、頭痛や咳、鼻水、くしゃみ等の症状を伴って発熱した場合は、咽頭や喉頭にウイルスや細菌が感染して起こる上気道感染症が考えられます。これが一般に言う風邪で、感染症の中でも最もポピュラーなものです。対策としては、暖かくして適度な湿度を保った部屋で充分に休養をとることが基本となります。しかし、数日間安静にして、市販風邪薬などを服用してよくならない場合は、重大な病気が潜んでいることも考えられます。

例えば、強いノドの痛みを伴って38度以上の高熱が続く場合は、急ノドのどの痛みを訴えることがあります。こうした時には、急いで内科で診察を受ける必要があります。