頭痛や意識障害を伴って吐き気がする。吐き気や嘔吐ともに、頭痛がする場合は、脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳炎などの病気である可能性が高くなります。こうした病気の場合は、脳圧が高まって延髄を圧迫し、嘔吐中枢が直接刺激されるので、突然吐き気が襲って来ますし、ひどくなれば意識障害を起こすこともあります。脳圧を下げる点滴を受けるとともに、原因となっている病気の治療を速やかに受けることが重要です。救急車を呼ぶなどして、至急に医者の診察を受けてください。脳腫瘍が原因となっている場合には、腫瘍を切除する手術をしなければなりません。
脳出血を起こした時は、安静に保ちながら止血剤を投与しますが、出血した部位とその程度によっては、手術を受ける必要があります。くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によって起こります。これも手術によって処置することが必要です。脳神経の病気ではありませんが、心臓の拍動に合わせてズキンズキンと脈打つような頭痛がするときは、偏頭痛が考えられます。この場合も、吐き気がすることがあります。