心臓の拍動に合わせて、ドッキンドッキンと頭が痛むのは、偏頭痛の疑いがあります。偏頭痛は頭蓋骨を取り巻いている血管が緊張のため一端収縮し、その反動で血管が拡張した時に起こるものです。

血管が収縮する時に、目の前がちらついたり、暗くなったりという症状が出てきますし、知覚障害や運動障害でものが見えにくくなったりすることもあります。そのうちに、主に頭の片側(時として両側)がドッキンドッキンと痛み始めますが、ひどい時には、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。痛みは発作的に起こり、1~2時間に渡って持続するケースが多いようです。 頭痛の中でもかなり一般的な症状で、暫くして血管が正常に戻れば痛みがなくなってくるのが普通です。早く痛みを取り去りたいときは、効果のある鎮痛剤を医者から処方してもらうとよいでしょう。また、この偏頭痛の発作が、ある時期に集中して起こるものを群発頭痛と呼びます。偏頭痛よりも痛みの程度がひどく、夜中に激しい痛みが起こり、朝になると和らぐことが多いようです。こうした偏頭痛がどうして起こるかという原因は、今のところ、はっきり分かっていません。人によっては、コーヒーやチョコレートなど、ある特定のものを飲み過ぎたり、食べ過ぎたりした時に起こる事がある。