鼻が詰まる。鼻詰まりが一番起こりやすいのが、風邪を引いた時です。風邪を引くと鼻の血管が拡張して鼻腔がはれ、空気の通り道が狭くなってしまうからです。このような場合には、原因となっていた風邪が治れば自然に解消しますから、そのまま放っておいても問題はありません。どうしても辛い時は、市販の点鼻薬を使うのがよいでしょう。

鼻詰まりに伴って頭痛や頭重感(頭が何となく重く感じられる状態)がし、更に青いドロドロした鼻水が出るなどという時には、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の疑いがあります。この病気になると、いつでも鼻が詰まった状態になって集中力が低下し、根気が続かないなどのように生活の質が低下します。

また鼻の片側だけが詰まっている場合は、鼻中隔弯曲症が考えられます。鼻中隔は鼻の真ん中にあって鼻腔を左右に分ける壁のことです。この曲がり方が大きいと、左右の鼻腔の通気量に差が出て、通気量の多い側の鼻腔の壁が厚くなり、鼻詰まりを起こすのです。

風邪が治ったのにもかかわらず鼻詰まりが長期に渡って続く時は、耳鼻咽喉科で受診。

物はそれぞれににおいの分子を持って居ます。それが呼吸した空気と一緒に鼻の中に吸い込まれると、鼻のお奥に在る嗅粘膜にぶつかります。すると、そこに在る嗅細胞が興奮し、その情報が嗅神経を通じて大脳に伝わり、においとして認識されるのです。鼻詰まりをしていないのに、においがよく分からないという嗅覚障害は、この道筋のどこかが障害を受けることによって起こります。その原因としては、鼻のポリープ(鼻たけ)、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、風邪などが挙げられます。アレルギー性鼻炎や風邪などが原因の時には、原因となる病気が治れば嗅覚は戻ります。