不整脈は、先天性の心臓病や高血圧、心筋梗塞、心筋炎などが原因となって起こります。また、精神的・肉体的ストレスが原因となることもあります。これらのストレスは脳の視床下部というところに伝わります。視床下部には、心臓の働きをコントロールする自律神経の中枢があるため、ストレスによる心理的な動揺が自律神経を失調させ、心臓の動きが乱れて不整脈が起こってくるわけです。動悸を感じたら一度内科、循環器科を受診することをおすすめします。
動悸は心臓の病気以外の原因でも起こります。めまいや息切れとともに動悸を感じた時は、貧血を疑ってみる必要があります。貧血は多くの場合、顔色が悪い、頭が重い、朝起きられないなどの症状を伴います。血液中の赤血球や赤血球中のヘモグロビンが、正常のレベルより少ないために起こるのが、貧血という症状です。ヘモグロビンは酸素の運搬役ですが、酸素を体の隅々まで運ぼうとすれば、心臓は少ないヘモグロビンをせっせと送り出さなければ間に合いません。そのために心臓の拍動が速くなり、動悸を訴えることになるわけです。また、ガン、肝臓病、結核などでも貧血が起こり、動悸を感じることがあります。動悸は様々な病気を発するシグナルです。こうした重大な病気が潜んでいるかもしれませんので、注意が必要です。