血尿の出方によって病気が分かる。

真っ赤で、ほとんど血液と同じような色の血尿であれば、膀胱や尿道などで血液が混じったと考えられます。茶色っぽい血尿であれば、血液と尿が混じって出てくるまでに時間がかかったと考えられ、腎臓で何らかの病変がある可能性が高いわけです。

茶色っぽい血尿が出て、体にむくみがあるような時は、腎炎が最も疑われます。腎臓に炎症が起こって、体内の水分の調整がうまく行かなくなったためにむくみが出るもので、早めに内科で診察を受けましょう。

同じような血尿が出て、高熱が出る場合は、腎盂腎炎が考えられます。腎臓の腎盂という部分が大腸菌などによって炎症を起こしたもので、女性に比較的に多い病気です。

さらに血尿が出て、排尿時に痛みがある時には膀胱炎を、同じく脇腹に激痛が起こるときは、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石などの結石症を、それぞれ疑ってみる必要があるでしょう。一方、このような症状がなくて血尿が出る場合は、腎臓ガン、尿管ガン、膀胱ガン、前立腺ガンなどが潜んでいるかもしれません。

これらの血尿は数日中に、あっさり止まることが多いので、つい油断してしまいがちです。最初に血尿が出た時点で疑わしい時は、内科か泌尿器科で診察を受けることです。